Excel

クイックアクセスツールバーとAltキーを使いこなそう!

前回の「オススメの設定」に続き、今回はExcelの時短機能を語る上で絶対に外せない『クイックアクセスツールバー(QAT)』のカスタマイズ方法を徹底解説します。よく使う機能をワンタッチで呼び出せるようになり、リボンのタブをいちいち切り替える手間から解放され、作業が劇的に楽になります!

クイックアクセスツールバーとは?

クイックアクセスツールバーは、Excelウィンドウの一番上(またはリボンの下)に表示される小さなアイコンの集まりです。デフォルトでは「上書き保存」「元に戻す」「やり直し」などが配置されていますが、ここにはあなたの好きな機能を自由に追加・削除することができます。
尚、リボンなどExcelの機能名称については、こちらの「Excelショートカット」の記事をご参照ください。

クイックアクセスツールバーの場所

ウィンドウ左上のこの部分が「クイックアクセスツールバー」です。

設定方法:自分だけのツールバーを作ろう

設定は非常に簡単です。以下の手順で、よく使う機能を追加してみましょう。

1. 設定画面を開く

リボンの上で右クリックし、[クイック アクセス ツール バーのユーザー設定]を選択します。
※古いExcelだと右クリックできる位置がシビアなので注意ください。

設定画面の開き方

設定画面の入り方

2. コマンドを追加する

「Excelのオプション」画面が開きます。左側のリストから追加したいコマンドを選択し、中央の[追加 >>]ボタンをクリックすると、右側のリスト(現在のツールバーの中身)に追加されます。右側のリストのボタンを選択して[<< 削除]で削除も可能です。

コマンドの追加方法

左から右へ、必要な機能を追加していきましょう。

【ご参考】管理人が実際に使っているオススメ設定

「どんな機能を追加すれば良いかわからない…」という方のために、私が実際に設定しているツールバーの機能をご紹介します!初期設定されている『もどる』や『やり直し』等はショートカットを使った方が圧倒的に楽なので全消し。皆さんも是非お気に入り設定を探してみてください!

機能名 主な用途・説明
ウィンドウ枠の固定 大量のデータを見る際に、タイトル行や列を固定する必須機能です。
形式を選択して貼り付け 「値のみ」や「書式のみ」など、貼り付け方法を選びたい時に。一発でダイアログを開けます。
※Ctrl+Alt+Vでも代用可能ですが、ショートカットを使う際にキーボード上の手のポジションを変更するのが面倒なので採用しています。
列の幅の自動調整 文字がはみ出た列を一瞬で最適な幅に調整し、表の見た目を整えます。列を選択してダブルクリックとは違い、選択したセルに対してだけ調節できるので重宝します。
縦書き 表のタイトルなどで、セルの文字を縦書きにしたい時に便利です。データベースのラベル名がデータに対して無駄に長い時によく使用。
行の高さの自動調整 こちらも見た目を整えるための機能です。
オブジェクトの選択 複数の図形やグラフをまとめて選択・操作したい時に。このモードでCtrl+Aを押すとオブジェクトの一括選択ができる ので便利!普段の入力モードに切り替えるときは適当なセルをダブルクリックすればOK。
オブジェクトの配置 図形や画像をきれいに整列させる機能です。「左揃え」「上下中央揃え」などを一発で実行でき、資料作成のスピードが上がります。
枠線の表示(目盛り線) スクリーンショットを撮る前などに、一時的にセルの枠線を非表示にして見やすくします。手ごろに使えるときれいな資料を作りやすいのでオススメ。

【中級者向け】Altキーでツールバーを使いこなそう

クイックアクセスツールバーを設定してもマウスではアイコンも小さくて選びにくいです。Altキーを使って、ガンガン活用していきましょう。【Point】: Alt + でツールバーを無意識に選ぶ際、タブによっては思った機能へすぐにアクセスできない場合も。Alt → H でホームタブに戻る習慣をつけておきましょう。

  • ツールバーへのアクセス: Altキーを一度押す → モードが変わるので、矢印キーでお好きな機能へ。
  • プルダウンメニュー: 『▽』や、『v』マークの付いたメニューのことをプルダウンといいます。
  • プルダウンメニューの選択: プルダウンメニューはAlt + キーで選択できます。
QATへのアクセス方法
各メニューへのアクセス
プルダウンメニューの開き方
プルダウンメニューの開き方

【上級者向け】設定のインポートとエクスポート

設定したツールバーをチームメンバーに配布したり、別PCでも使いたい時は、設定画面の右下にある[インポート/エクスポート]機能を使いましょう。『Excel Customizations.exportedUI』のようなあまり見かけない拡張子のファイルが設定ファイルです。※この時クイックアクセスツールバーにマクロを登録していると人に配布できなくなるので非推奨。

  • エクスポート: 現在の設定を.exportedUIというファイル形式で保存します。
  • インポート: 保存したファイルを読み込んで、別のPCでも同じ設定を瞬時に再現できます。

まとめ:あなただけの「アクセシビリティ」を手に入れよう!

いかがでしたか?この記事では、「自分だけのツールバー作り」から、それを最大限に活かす「Altキーによる操作」、さらにはその設定を資産として持ち運ぶ「設定の共有方法」までを解説しました。

重要なのは、ご自身の作業にあったお気に入りの設定をすることです。よく使う機能を一列に並べ、それにキーボードから瞬時にアクセスすることで、作業の瞬発力が大幅にUPします。リボンのタブを探す時間や、マウスへ手を伸ばすロスがなくなり、思考を止めないまま圧倒的なスピードを手に入れることができるのです。

すべてを一度にやろうとせず、まずはあなたが一番よく使う機能を一つだけツールバーに追加することから始めてみてください。その一つの変化が、あなたのExcel作業を効率化する大きな一歩となります。

自分だけのお気に入り設定で快適なExcelライフを送りましょう!