Excel (全般)

Excelを賢く閲覧!
『新しいウィンドウ』と『ウィンドウ枠の固定』

「入力シートを見ながら、別シートのグラフの変動を確認したい…」「長い表の下の方を編集している時、いちいち上までスクロールして見出しを確認するのが面倒…」
そんなExcelの“あるある”な悩みを一瞬で解決する、強力な機能をご存知ですか?この記事では、意外と知られていない「新しいウィンドウを開く」機能と、定番の「ウィンドウ枠の固定」を組み合わせた、効率的な画面操作術を解説します。

この記事のポイント

  • 複数シート/箇所を同時に見たい「新しいウィンドウを開く」が効果的な解決策。
  • 見出しを常に表示したい「ウィンドウ枠の固定」が基本かつ最適な機能。
  • デュアルモニター環境なら「新しいウィンドウを開く」の効果は絶大。作業効率が劇的に向上する。
  • 旧式の「画面分割」は操作が複雑になりがち。特別な理由がなければ上記2機能の利用を推奨。

知る人ぞ知る効率化機能:「新しいウィンドウを開く」

この機能を知っているかどうかで、快適さは天と地ほど変わります。特にデュアルモニター環境には絶対にオススメ。

何ができるのか?

「新しいウィンドウを開く」は、今開いているExcelファイルを、もう一つ別のウィンドウで開く機能です。
ファイルが複製されるわけではなく、同じファイルを複数の視点から同時に見たり編集したりできるようになります。

Book1:1 - Excel
AB
1項目
2りんご100
データ入力
グラフ
Book1:2 - Excel
AB
1[グラフエリア]
2
データ入力
グラフ

同じファイル(Book1)を2つのウィンドウで開き、それぞれ別のシートを表示できる。

どんな時に便利?

  • ✔ 別シートを同時に見る:
     片方のウィンドウでデータ入力シートを開き、もう片方で集計シートやグラフを開きましょう。
     入力した結果がリアルタイムで反映されるのを確認しながら作業できます。
  • ✔ 同じシートの離れた場所を見る:
     巨大な表の1行目と500行目を同時に見比べたい、といった場合にも最適です。

使い方

設定は非常に簡単です。「表示」タブにある「新しいウィンドウを開く」をクリックするだけ。ウィンドウが2つになったら、Windowsのショートカットキー Win + or で画面を左右に並べると快適です。

注意点

  • ウィンドウ名が変わる
    この機能を使うと、ファイル名の後ろに「:1」「:2」のように番号が付き、どのウィンドウを操作しているか区別できるようになります。
  • 保存するとウィンドウの状態も保存される
    ウィンドウを2つ開いたままファイルを保存すると、次回そのファイルを開いた時に、ウィンドウが2つ開いた状態で起動します。意図しない場合は、不要なウィンドウを閉じてから保存するようにしましょう。

基本の必須機能:「ウィンドウ枠の固定」

こちらは多くの方がご存知かもしれませんが、データ分析の基本操作として非常に重要です。

何ができるのか?

「ウィンドウ枠の固定」は、指定した行や列を、スクロールしても常に画面に表示させ続ける機能です。縦に長い表で常に見出し行(ヘッダー)を表示させたい場合などに使います。

ABC
日付売上担当
10/515,000田中
10/522,000鈴木
.........

スクロールしても、固定された見出し行(1行目)は常に表示される。

使い方

  1. 固定したい箇所のすぐ右下のセルを選択します。(例:1行目とA列を固定したいなら、セルB2を選択)
  2. 「表示」タブ → 「ウィンドウ枠の固定」 → 「ウィンドウ枠の固定」をクリックします。

【注意】旧式の「画面分割」は悪手になりがち

「表示」タブには「ウィンドウ枠の固定」の隣に「分割」という機能もあります。これは1つのウィンドウ内を最大4つの領域に区切り、それぞれ独立してスクロールできるようにする機能ですが、多くの場合、デメリットが上回ります。

Book1 - Excel
AB ...GH
1ID氏名 ...売上支店
21田中 ...100東京
......... .........
5049佐藤 ...250大阪
5150鈴木 ...180東京
Sheet1

画面が4分割され、それぞれが独立してスクロールするため、操作性が悪く意図しない表示になりやすい。

各領域がバラバラに動くため、操作中に意図しない場所が表示されたり、自分がどこを見ているのか混乱しやすくなります。
特別な理由がない限り、「新しいウィンドウを開く」か「ウィンドウ枠の固定」を使いましょう。

まとめ:2つの機能を使い分けて作業を効率化しよう

Excelのウィンドウ操作は、地味ながら作業効率に直結する重要なスキルです。

  • ファイル内の広範囲を比較・参照するなら
     → 「新しいウィンドウを開く」
  • 一つの表の見出しを固定するなら
      → 「ウィンドウ枠の固定」

この2つの使い分けをマスターするだけで、無駄なスクロールやシートの行き来がなくなり、思考を中断させずに作業に集中できるようになります。ぜひ、明日の業務から試してみてください。

おまけ:管理人の独り言

『新しいウィンドウで表示』機能は実はExcel2013から実装されました。私が社会人になってすぐのころはなぜかエクセルを2つ無理やり開いて見比べる作業をしていました。笑 現行の本機能は、変更が同時に反映される仕様のため、1画面でデータ入力、もう1画面でグラフや集計シートを同時に確認するという作業にオススメ。
また、実はこの『新しいウィンドウで表示』機能、パワポでも使えます。目次を表示しながらスライドを編集したり、スライド書きながら目次を組み立てたり、画面領域に余裕があればかなり効率的だと思います。
Excelの機能でお気に入りを見つけたら『パワポでも使えるかな?』と調べてみるのは結構いい習慣だと思います。何かいい機能を見つけたら周りの人に共有して上げると思わぬメリットが出ることも。Teamでパフォーマンス上げていきましょう!